「どんな資格を取れば仕事にプラスになるの?」
「キャリアアップにつながる資格って何だろう?」
製薬工場の製造オペレーターとして働いていると、どんな資格を取るといいのか、悩むことがあります。
この記事では、製造オペレーターの業務や転職・キャリアに役立つ資格をご紹介します。
役立ち度の順位をつけていますので、ぜひ役立つ資格から優先して取得していってください!
おすすめ資格(役立ち度:★★★)
危険物取扱者(甲種・乙種4類)
危険物取扱者は、製造オペレーターにとって特に実務で役立つ資格です。
工場では、多くの有機溶剤(メタノール、IPA、トルエンなど)を扱います。
有機溶剤のような火災の発生や拡大を起こす危険性があるモノを、消防法では「危険物」と定義しています。
そして消防法では、危険物を一定量以上取り扱う事業所には、危険物取扱者の資格を有する者を配置することが義務です。
危険物取扱者の資格を持っていると、危険物に関する知識があると見なされますし、危険物取扱の責任者に抜擢されたり、非常に有利!
さらには転職の際も、危険物取扱者の資格を持ってることはプラスです!
履歴書の資格欄には必ず載せる資格ですね。
危険物には甲種と乙種があり、乙種は取り扱える危険物の種類に応じて1〜6類に分類されています。
正確には甲種・乙種の他に丙種がありますが、丙種を積極的に取りにいく必要はありません。
| 種類 | 主な対象 |
| 甲種 | 乙種1〜6類のすべて |
| 乙種1類 | 酸化性固体 |
| 乙種2類 | 可燃性固体 |
| 乙種3類 | 自然発火性物質および禁水性物質 |
| 乙種4類 | 引火性液体 |
| 乙種5類 | 自己反応性物質 |
| 乙種6類 | 酸化性液体 |
有機溶剤(引火性液体)をよく使う製薬工場では、乙種4類を持っていると重宝します。
原薬工場の場合は、原料で有機溶剤以外を使うこともあるので、使う原料に応じた乙種の資格を持ってると理解が深まるでしょう。
実際私は、爆発性のある物質(自己反応性物質)を原料で使ったことがありますね。
さらには甲種を持っていると、乙種すべてをカバーできるので、非常に便利です。
ただし甲種には受験条件がありますので、ご自身が該当するかチェックしておきましょう。
おすすめ資格(役立ち度:★★☆)
一部の工場では、持っていると便利な資格です。
会社で取得を促している資格もありますので、ぜひご自身の会社に問い合わせてみましょう。
有機溶剤作業主任者
有機溶剤作業主任者は、工場や塗装現場など「有機溶剤を扱う作業」を行う場所で、安全管理と作業指揮を担う現場の責任者です。
有機溶剤は吸入などにより中枢神経や肝臓などへの健康障害を起こす可能性があります。
そのため、法律で有機溶剤作業主任者の選任が義務付けられています。
有機溶剤作業主任者の資格は、有機溶剤作業主任者技能講習(通常2日間程度)を受講し、修了試験に合格することで取得できます。
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者(特化則)
有機溶剤作業主任者と似たように、特定の化学物質を扱う作業所で、作業者を指揮する現場責任者です。
特定化学物質は発がん性や臓器障害など、健康被害のリスクが高い化学物質のことです。
そのため特定化学物質を扱う作業所では、この作業主任者を選任することが労働安全衛生法・特定化学物質障害予防規則で義務付けられています。
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者の資格も、技能講習を受けて修了試験に合格すると取得できます。
第一種圧力容器取扱作業主任者
第一種圧力容器取扱作業主任者とは、内容積が200 Lを超え、圧力が大気圧を超える圧力容器を取り扱う現場において、安全面の監督・指導を行う責任者です。
製薬工場では例として、次のような設備が該当します。
- 原薬の製造で、有機溶剤などを加熱沸騰させる工程を行う反応槽
- 高圧蒸気を発生させる蒸留塔
- 器具を高圧蒸気滅菌するオートクレーブ
液体を沸騰させることがある設備で、容量が200 Lを超えると、だいたい該当しますね。
普通第一種圧力容器取扱作業主任者は、技能講習(通常2日程度)を受講し、修了することで取得可能です。
フォークリフト運転技能講習
製薬工場では、原料や廃液などを運搬するのに、フォークリフトが必須。
当然、フォークリフトの運転には免許が必要です。
フォークリフトも他の資格と同じように、技能講習を受けて、修了試験に合格すれば取得できます。
おすすめ資格(役立ち度:★☆☆)
業務に直接関係するわけではありませんが、工場全体の仕組みを理解するという点でプラスになる資格をご紹介します。
転職でも役立つわけではないので、余裕があって興味があったらチャレンジしてみるといいでしょう。
水質関係公害防止管理者
製薬工場は必ずといっていいほど、排水処理施設を持っています。
製造の排水を工場内で処理して川など工場外に流すためには、自治体の基準を満たさなければなりません。
水質関係公害防止管理者は、一定量以上の排水を処理して工場外に流す事業所で、選任しなければならない責任者です。
製造オペレーターで働いていると、自分たちが出した排水がどのように処理されるかまでは、関心がないかもしれません。
そのため排水処理まで理解していると、工場全体をより詳しく理解でき、排水の配慮ができるようになったりしますね。
水質関係公害防止管理者の資格は、試験を受けて合格することで取得できます。
大気関係公害防止管理者
ざっくり、水質関係公害防止管理者の大気バージョンです。
製造することで排出される排ガス。一定量以上の排ガスを大気中に放出する事業所には、大気関係の公害防止管理者を選任することが義務付けられています。
ただし、「一定量以上」はかなり膨大な量のため、ほとんどの製薬工場は該当しません。
そのため、水質関係公害防止管理者よりも優先度は下がります。
興味があって、大気汚染を防止するために事業所はどのような処理をしているのかを知りたい場合は、勉強してみてもいいでしょう。
水質関係公害防止管理者と同じく、大気関係公害防止管理者も試験を受けて合格することで資格取得できます。
まとめ:転職や業務に役立つ資格を、優先して取得しよう!
製薬工場の製造オペレーターが資格を取る目的は、
「作業の幅を広げる」
「品質・安全を理解する」
「転職やキャリアの選択肢を増やす」
の3つでしょう。
おすすめの資格を役立ち度でまとめると、以下の通りです。
- ★★★:危険物取扱者(甲種・乙種4類)
- ★★☆:有機溶剤/特化則/圧力容器/フォークリフト
- ★☆☆:公害防止管理者(水質・大気)
ぜひ製造オペレーターの業務や転職で評価されることを優先して、資格取得してご自身に磨きをかけましょう!

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